造形屋が絵を描くことについて

自分のブログに肩ひじ張らずに書きゃいいかと思い書く。

幼稚園か小学校か知らないけどテストで空間把握というのがある。積んである立方体はこの角度から見たら何個か?とかいうアレである。よほどエグいのでない限り何がわからんねん?と思う。大人だからとかではない。模型というものを趣味にしていると嫌でも立体構成というものはわからないといけない、それを考えてナンボみたいな趣味である。それはきっちりしたプラ板細工でも曲面しかない人形でも同じだ。

模型の趣味というのは職業病というか「趣味病」というか立体欲というべき作りたい欲が出てくる。出てくると日々そのことしか考えられない。そのために対象物をまさに隈なく観察して構成を調べる。そして今の3DCGではないが頭の中に表現すべき立体が出来てくる。

その延長線上に「絵を描く」「絵を描ける」という副作用(副反応ではなさそう)が現われる。わかる部分をわかるように描くことはできる、くらいのイメージだ。本当にうまく描ける、センスがあるというのはまた別の話でそれを磨くのは模型でも絵でも鍛錬であり試行錯誤だと思う。

で結局何が言いたいかというと、本線は模型を作るであって支線というか結果的にこういうこともできるというのが絵であり「絵を描いている人が造形もできるのかー」と言った人は半永久的に反省してほしいのである。生きていて言われた嫌な言葉の上位に入るくらい情けない言葉だった。

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